【なべ大佐の法律ゼミナール】風俗営業法を読んでみよう!

2019-05-25 15:54
雑談 0
私どもが平素お世話になっている風俗には風俗営業法(風営法)という法律があります。
正式には「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(長い…)と言いますが、すべての風俗産業はこの法律によって規制が定められているわけですね。
大佐は法律の専門家ではないので話半分に聞いていただければと思います。間違っていたらご指摘下さいね。

世の中のあらゆる法律は第1条でその法律の目的を定めていますが、風営法の場合はこうなっております。



第一条 この法律は、善良の風俗と清浄な風俗環境を保持し、及び少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止するため、風俗営業及び性風俗関連特殊営業等について、営業時間、営業区域等を制限し、及び年少者をこれらの営業所に立ち入らせること等を規制するとともに、風俗営業の健全化に資するため、その業務の適正化を促進する等の措置を講ずることを目的とする。



なかなか立派な文言です。善良の風俗というのは「社会とか世の中の道徳観」ぐらいの意味合いです。同時に青少年の健全育成も目的に掲げているわけです。
そして第2条で規定しているのが「風俗営業」(キャバクラ、ホストクラブ、雀荘やゲームセンター)、「性風俗関連特殊営業」(我々が平素お世話になっているソープランド、ファッションヘルス、デリへルなどの性風俗)です。
我々は「風俗=性風俗」という意味合いで日常的には使っていますが、法律上は区分けしてるわけですね。

性風俗関連特殊営業は類型化されていて
・店舗型性風俗特殊営業(ソープランド・ファッションヘルスなど)
・無店舗型性風俗特殊営業(デリバリーヘルス)
・映像送信型性風俗特殊営業(ネットを利用した映像・画像配信)
・店舗型電話異性紹介営業及び無店舗型電話異性紹介営業
(テレクラ)

と列挙されています。

そしてさらに店舗型性風俗特殊営業は細分化されています。第2条6項には(以下引用)



6 この法律において「店舗型性風俗特殊営業」とは、次の各号のいずれかに該当する営業をいう。

一 浴場業(公衆浴場法(昭和二十三年法律第百三十九号)第一条第一項に規定する公衆浴場を業として経営することをいう。)の施設として個室を設け、当該個室において異性の客に接触する役務を提供する営業

二 個室を設け、当該個室において異性の客の性的好奇心に応じてその客に接触する役務を提供する営業(前号に該当する営業を除く。)

(以下略)



一が1号営業(ソープランドのこと)、二が2号営業(ファッションヘルスなど)と呼ばれていますが、特徴的なのはソープランドはあくまでも「浴場」であること。銭湯とかサウナと同じ。今でも吉原ソープの個室には簡易型のサウナマシンがありますが浴場としての建前からと思われます。
もうひとつ、どちらも「異性の客に接触する役務(サービス)」を提供するんですが、ファッションヘルスの方は「性的好奇心に応じて」と性的なものが含まれることが前提になっています。
ちなみにデリへルも「性的好奇心に応じてその客に接触する役務を提供する営業」となっています。提供場所は「人の住居又は人の宿泊の用に供する施設において」となっています。

お店HPのサービス内容にこういった記載があるのはこの「性的好奇心に応じて客に役務を提供する」ためで、この条文を根拠にしていると思われます。「性的好奇心に応じて」というのは「性的好奇心をそそる」という意味合いでしょうか。
※ファッションヘルスのサービス記載例


しかしソープランドはそれがない。あくまでも「異性の客に接触する役務」だけ。「性的好奇心に応じて=そそる」ような行為については規定されていないので、ここでいう「異性の客に接触する役務」とはマッサージ等を指しているようです。

そして我が国には売春防止法があり売春は禁止されています。
「何人も、売春をし、又はその相手方となつてはならない」(売春防止法第3条)となっています。
ですから「性的好奇心に応じて」提供される役務には売春行為は含まれません。違法ですから。
但し売春行為だけでは当事者は逮捕や処罰はされません。刑事罰があるのは売春の勧誘や周旋、管理売春など9つの行為です。これも売春防止法に定められています。
思い出したように警察がソープに摘発に入るのはこの売春防止法の売春の勧誘や管理売春の摘発を根拠にしてることが多いです。

さて困りましたね。法的にはソープランドで担保されているサービスは「異性の客に接触する役務」だけなんですよ。
我々はよく「サービス地雷だ!」なんて言います。
「異性の客に接触する役務を充分に果たしていない」ならサービス地雷と呼んでもいいと思いますが、それ以上の行為自体が違法(というかグレーゾーン)なんです。

実際にはソープランドは「個室内で行われていることは預かり知らぬ。姫さまは個人事業主として接客しておりお店の管理下にない。自由恋愛については関知しない」という嘘臭い建前と大人の事情で運営されています。非常に曖昧な法的立場です。
このファジーな建前はいかにも日本人好みという気がしますが、性的サービス業を貶めているように思います。

暴力や詐欺などによる性的搾取は当然売春防止法の対象とすべきですが、ソープランド始め性的サービス業としてしっかりとした法的立場を与えるべきでしょう。
お役所の裁量でどうにでもなる産業というのは健全とは言えません。
きちんと法的立場を明確にすることで、そこで働く人(男女)を守り、悪質店を排除し、安心安全な産業として発展していくのではないでしょうか。

ついでいえば風俗産業が産業として健全化の過程においてパネマジという虚偽表示の問題にもメスを入れていただきたい(笑)
消費者センターに訴えたくなる事案が多すぎますよ!(笑)

ちなみに風俗営業法の条文を読みたい方はこちらへ。

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